好きにはなれなかったがいつも身近な存在だったのが72系電車です。夕方千葉駅を出る成田線下りの混雑も懐かしい思い出となりました。今考えると冷房もない電車によくすし詰めで乗れたものです。アルバイトの夜勤明け、同じ下り成田線始発電車はがらがらだったので都賀までの上り勾配で吊掛サウンドを堪能したことも思い出します。各地で何となく写した写真をご覧下さい。
1970年から1976年撮影
2002年12月22日製作

南武線武蔵溝ノ口、津田山間 昭和45年12月下旬撮影

最も一般的形態のクハ79先頭の編成です。

東北本線日暮里、鴬谷間 昭和45年12月下旬撮影

京浜東北線南行電車です。先頭はモハ63改造のクハ79のようです。当時京浜東北線は103系への置き換え完了間近で73系は10本に1本位の割合でした。向こうの京成電車にもご注目下さい。

仙石線宮城野原、陸前原ノ町間 昭和50年9月2日撮影

山手線の緑色に塗られ、デフロスタ装備やベンチレータ改造などかなり印象の異なる72系でした。

総武本線都賀、四街道間 昭和47年7月下旬撮影

私の地元総武、成田線は当時千葉、成田間が電化されており、その区間を72系が往復していました。当初制御車はクハ79ばかりでしたが、徐々に各地からクモハ73や他形式も異端車が転入して興味が増した時期がありました。

総武本線物井、四街道間 昭和48年12月下旬撮影

同じく成田線ローカル列車です。前面に特徴があるクハ79が先頭です。

東海道本線塚本駅 昭和48年3月中旬撮影

東海道山陽線各駅停車はこの時期72系が主流でした。ただし、72系ばかりの編成は少なく、たいていクハ55などの3扉車が入っていました。また、徐々に103系の投入も始まっていました。右の急行列車の方が気になりますね。

山陽本線塩屋、須磨間 昭和48年3月中旬撮影

車体を更新したクモハ73が先頭の東海道山陽線上り各駅停車です。やはり3両目にクモハ41などの3扉車が入っています。

総武本線物井、四街道間 昭和51年撮影

総武成田線ローカルは6両編成ですが、この3両編成は鹿島線用編成が回送されているところです。個人的にはこのクモハ73の表情が72系の中では最も好ましく思います。