今は東武の支線のような雰囲気になってしまったようですが、25年前は個性豊かな古い電車が残る一方で、両開き扉の車体もあるというアンバランスさが独特の雰囲気を醸し出していました。西武の中古車を大量導入するというのでその前にと訪ねたときの撮影です。往きは浅草から「りょうもう」号に乗り、帰りは前橋から両毛、高崎線に乗りましたが当時の風格有る前橋駅舎の写真を撮らなかったのが心残りです。
1978年5月13日撮影
2003年2月1日製作

車庫の有る大胡を中心に撮影しました。西桐生行きが発車したところです。デハ100形は開業以来の川崎製の生え抜きですが、当時の一般的な川崎のスタイルとは異なる独自の様式となっています。
最も見たかったのがこのデハ81号です。元東武の電車で大正15年製だそうです。前面窓は東武オリジナルの5枚窓から改造されていますがリベットの列などから原形がイメージ出来ます。
上と同じ車両を反対側から見たところです。資料によると貨車を牽いていたそうですがこの時はその姿は見られませんでした。因に上毛には電気機関車はありませんでした。見れば見るほど味わい深い電車です。
大胡車庫の様子です。この雑然とした様子を模型のレイアウトで再現したいと思うのですが・・・。
色の記録に数枚のネガカラーを撮りました。左右は西武所沢製車体の更新車、中央は西武から入った旧型車で生え抜き車を駆逐してしまいます。
大胡駅東側の鉄橋を渡る西桐生行き電車です。このように更新車と旧型車を組み合わせた編成が多く見られました。
上と同じ鉄橋です。生え抜きのデハニ50形ですが既に手荷物の扱いはほとんど無かったと思います。ローカル電鉄で同型のデハとデハニを揃えているのは一畑電鉄と共通点を感じます。
大胡駅を出て中央前橋へ向かう電車です。デハ100形ですが、この鉄道の電車は皆なぜか運転台が右側に有るのが特徴です。