小倉で過ごした小学生時代、EF30は特別な機関車でした。社宅住いだったので転勤による友達の引っ越しが年中行事でその見送りに門司駅へ行った時に見るのが、東京へ通じる憧れの寝台特急を牽いて颯爽と関門トンネルに向かうEF30の姿でした。当時寝台特急は小倉を通過していました。また、正面貫通でパノラミック窓でない顔は最も「機関車」らしく感じます。ここでは成人してから撮影した写真をご覧いただきます。
1976年3月15日、1978年7月14日、1984年7月下旬撮影
2004年8月29日製作

まずは本州側下関駅に到着する上りの臨時「あさかぜ」。定期特急列車に既に20系の運用はありませんでした。写っていませんがクジラのネオンが懐かしい下関駅です。

昭和59年7月下旬撮影

門司駅ではこのように中線で待機するEF30の姿がよく見られました。以下の写真は全て門司駅で撮影

昭和51年3月15日撮影

関門トンネルを抜けて九州入りしたコンテナ列車。この後上り旅客線をアンダーパスして東小倉貨物駅までEF30の牽引です。

昭和53年7月14日撮影

こちらは逆に関門トンネルに向かう上り貨物列車です。向こうのホームには洗面所も見えます。

昭和53年7月14日撮影

引退が囁かれる頃、ASA1600のネガカラーフィルムで夕方から宵にかけての雰囲気を記録しました。このコルゲートの無い部分の模様が独特でした。

昭和59年7月下旬撮影

臨時「あさかぜ」の先頭に連結完了、専務車掌と機関士が打ち合わせて本州へ出発です。この頃は既に構内はかなり寂れていました。

昭和59年7月下旬撮影

日が暮れた構内を下り貨物列車が通過して行きます。

昭和59年7月下旬撮影

構内照明の水銀灯に照らされたステンレス車体と機械の唸り音が小学生の頃の憧れを思い出させてくれました。

昭和59年7月下旬撮影