昭和46年、国鉄線ではあちこちでSLが走っており後にここが国鉄形SLの動態保存で名を馳せるとは誰も考えていませんでしたが、この前年大阪万博で展示されたドイツ、クラウス製10形17号機を動態展示することでファンの話題となりました。この当時から車両保存に対して前向きな考え方をしていたようです。夏休みに前年まで住んでいた愛知県の友人を訪ねる途中、その友人と静岡で落ち合って立ち寄ってみました。そう言えばこの機関車は今はどこにあるのでしょうか。
全て1971年8月15日撮影
2002年6月16日製作

運転は千頭駅構内と井川線川根両国駅との駅間で行われました。千頭駅構内で準備中の様子です。後ろは現在埼玉県の日本工大で動態保存されている元西濃鉄道2100形2109号で、このときは無火だったと思います。
時系列的には上の写真の前の状態です。千頭駅本屋前で蒸気圧を上げているところでしょうか。1889年ドイツ製、九州鉄道を経て国鉄10形となり最後は北海道の炭坑で使用されていたと記憶しています。当時車齢既に82年ということになります。
川根両国から戻ってきたところで、千頭駅北側道路橋の下あたりです。客車には元国鉄の木造電車2両編成が使用されました。当時はいわゆるSLブームでファン以外の一般客も大勢乗車していたようです。
客車に使用された木造国電が定位置に戻ったところです。電装は既に解除され構内に留置されていたものに白羽の矢が立ちました。側面には由来の書かれた看板が掲示されていました。今は確かJR東海で復元されたのではなかったでしょうか。
千頭止まりの電車が入線するところです。当時の本線列車の代表的な姿ですが、今より乗客が多かったのか4両編成が見られました。雑多な電車で編成されていますが、この後名鉄3800系を購入して体質改善を図りました。
上の電車が千頭駅に停車したところです。こちら側は元身延鉄道から国鉄を経由して入線した電車です。国鉄貨車の姿も見られ貨物列車が運転されていたことが判ります。このページのカラー写真はオリンパスペンで撮影したリバーサルです。
廃止された北陸鉄道から購入した「くたに」号ですが調子が悪く中々稼働出来ずに留置されていたようです。右に見える111系は静岡始発千頭行きの臨時直通電車で我々もこれに乗って千頭入りしました。当時はそんな列車もあったのですね。
現存して井川線のマスコット的存在になっている加藤製8トン機ですが、当時はバリバリの現役で井川線列車を牽いて活躍していました。川根両国から千頭に向かう列車で客車も今のものより味わいがあります。