キネマ旬報社という映画雑誌の会社から出ていた「蒸気機関車」という雑誌がありました。月刊になる前の季刊の時代の1970年冬の号に「けむりプロの竜ケ崎」という記事が掲載されました。当時本線の大型蒸気機関車や特急列車しか目に入っていなかった私を地方私鉄への興味に目覚めさせてくれた思い出深い記事です。71年に千葉県に移転して真っ先に出掛けたのは言うまでもありません。71年当時は雑誌記事と異なり蒸気機関車は既に引退し、気動車も前年に廃止された江若鉄道から移籍した車両が中心となっていましたが、駅や構内の佇まいは記事のままで大変感動しました。しかし、そこは高校生の限界を露呈してしまい写したのは車両ばかりで、駅舎や構内の様子などを細かく撮影していないのが心残りです。

その後も何度か訪問しましたが、趣き深い木造駅舎が改築されるまでに写した写真をご覧いただきます。

1971年7月29日、1972年3月30日、1976年7月4日撮影
2009年12月20日再構成

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佐貫駅に進入するキハ5123の列車です。現在は住宅と道路に囲まれ、信号機も無くなりましたが、カーブの具合は変わりません。佐貫付近

昭和46年7月29日撮影

佐貫駅の様子です。画面の奥が上の写真のカーブにつながります。佐貫駅

昭和46年7月29日撮影

同じく佐貫駅。左に並行して国鉄常磐線佐貫駅ホームがあります。国鉄駅舎はホームに直角の変わった配置でした。周囲の風景は激変しましたが、竜ヶ崎線ホームの位置は今も変わらないと思います。佐貫駅

昭和46年7月29日撮影

龍ヶ崎まで乗車し、駅付近で折り返しの列車を撮影しました。今は大型商業ビルが建っている辺りです。龍ヶ崎付近

昭和46年7月29日撮影

次の列車を待つ間に機関区や駅を観察しました。江若鉄道から移籍のキハ5121、5122の固定編成はラッシュ用で日中は昼寝です。龍ヶ崎

昭和46年7月29日撮影

龍ヶ崎駅構内の様子です。この日往復していたキハ5123も江若鉄道からの移籍です。龍ヶ崎

昭和46年7月29日撮影

上の写真を撮った場所で下を見ると転車台がありました。大変小型ですが、4号、5号といった小型SLには充分だったのでしょう。今は自転車置き場になっています。龍ヶ崎

昭和46年7月29日撮影

機関区の奥には予備となったらしいキハ41301が押し込まれていました。左の建屋は今もそのままです。龍ヶ崎

昭和46年7月29日撮影

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