雑誌「鉄道模型趣味」の記事で知ったナローゲージの専用線です。81年9月、廃止が近いというニュースを知り初めて訪問しました。この手のジャンルの鉄道(現代用語でトワイラ?)をきちんと撮影した最初の経験でした。葛生の山裾にあり、頻繁に列車がやってきました。軌間762ミリ、延長3.3キロと資料にあります。蒸機1080号で有名な日鉱羽鶴専用線もすぐ近くです。当時に今の情報量があればもっと他に見るものがあったのに残念です。

すべて1981年9月撮影

単機牽引で山を下る積車列車。バスの通る道路を横切る本格的な踏切りもあった。
重連で山に帰る空車列車。大小2種の機関車があるようで、小型機の場合は重連になる。重連の場合は必ず写真のように背中合わせの編成だった。手前の線路は東武鉄道の貨物線。
単機牽引列車の機関車をアップで狙う。この手の機関車の例にもれず運転台は横向き1個所のようだ。残暑が厳しい時期なのであらゆる扉や窓が開け放たれている。
東武との並走区間を単機で山に戻る列車。この角度から見ると、ボンネット前端の印象からかヨーロッパの産業ロコのようにも見える。
交換用の信号場に進入する空車列車。途中1ヶ所に交換用の信号場が設けられていた。ナローとは言えなかなか堂々たる機関車だ。
信号場で離合中の重連列車を横から狙う。