あつことピコのものがたり
その2 ピコは何星人?
「たくー、人騒がせなんだからー」
温子は一人暮らしの自分の机の上で、何やら騒いでいるピコたちを見て、ふぅーと
ため息をつくのであった。
<おちゃらけのおちゃ,>

「あんたたち何やってんのー?」
「長老(おちゃ)がお酒が飲みたいって言うんですよ。」
ゆうたが少し困った様子で答えた。
「キミたちお酒なんか飲めるの?」
「いやーね、ごみ箱の中にビールがあったのじゃよ。ビミだったんじゃ!」
「・・・・・」
「ビールとかいうお茶はおいしかったのう。」
温子にはなぜか、おちゃの頬が少しほんのりと赤らんだように見えた。
「缶が赤くなる訳ないよね?」
後で温子もわかるのだが、実際には、本当に赤くなったようだ。
温子はお父さん橘晴彦(はるひこ)と、大学卒業後の22歳まで、ここで母親と3人暮らしだった。残念ながら母親は、父晴彦の木星周回ステーション就任の年、家を出て行ってしまった。現在も行方が分からず、1年半が経過していた。
<木星周回ステーション>

「お母さんがこれを見たら、お父さんの木星ステーションどころじゃないわね。びっくりして家に戻ってくるかも。」
「あつこ、あつこ、あつこ、あつこ、・・・」
ピコ、ゆうた、おちゃ、タハなど、みなが温子の名前を呼んでいる。
「なによ君たち。」
「いや、テレビでこんなのやってたから、これなんだっけとおもって。」
「たくー。それはお酒の一気飲み。」
「あつこ、あつこ、あつこ、あつこ、いっき、いっき、いっき、いっき・・・」
「たくー」
ピコたちは、おちゃを中心に温子の机の上でどんちゃん騒ぎである。
「でもキミたちのそれぞれの名前は聞いたけど、キミたち何星人?」
「???」・・・ピコ?
「???」・・・その他?
「なんだったっけ?」(ピコ)
「なんだったっけーーー?」(一同)
「たくー、何星人かもしらないの?」
「しらなーい」(一同)
「じゃぁ、キミ立ちに名前を付けてあげる。そうだなぁー?」
温子は本棚に目を凝らし、しばらく見つめた後、動物の写真集を手にした。
「そうだ、これがいいわ。『カンカン(康康)星人』ってのどうかしら?缶を身にまとってるし。」
温子は、昔日本にはじめてきた中国のパンダの話をした。
<カンカン(康康)♂とランラン(蘭蘭)♀>

「昔、中国からパンダのカンカン(康康)♂とランラン(蘭蘭)♀が送られたのよ。」
というわけで、かれらは『カンカン(康康)星人』と呼ばれるようになった。
「あたしはメスよ。ランラン(蘭蘭)♀星人の方がいいわね、タハッ。」(タハ)
「そうよ、そうよ。なんでも男が先は男女平等に反するわ!」(いらこ)
「そうだ、そうだ、・・・」(♀一同)
「わいわい、ガヤガヤ、・・・」
「また、いつもの騒乱状態が始まったわ。」
「多数決で決めよう。」
ゆうたには、ある考えがあった。
「全部で8人いるが、男と女で半数ずつ。ボクはジャンケンが強いから、引き分けでじゃんけんで勝てる」
、と。
<ゆうたの戦略はジャンケンに・・・>

「それではカンカン(康康)♂に賛成の人?」(ゆうた)
「はーい。」(3人:ゆうた+おちゃ+かんべ)
「えぇー?」(タクを除く♂一同)
しかたないとばかり、ゆうたは、
「それではランラン(蘭蘭)♀に賛成の人?」(ゆうた)
「はーい。」(5人:ピコ+はーと+いらこ+タハ+タク)
「えぇー?」(タクを除く♂一同)
「おいら、女性の味方。」(タク)
「たくぅー」(タクを除く♂一同)
<ランラン星人と命名>

こうして、かれらの総称はランラン星人と決まったようです。
ランランガクガクのようです。
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To be continued .... by Jiro
Ohishi