あつことピコのものがたり
その3 一家団欒パーティー
「キミたちの歓迎パーティーをしてあげるわ。」
<パーティーってなに?(ピコ)>

「わーい、わーい、パーティーだって」(一同)
「パーティーって何?」(一同)
実はランラン(蘭蘭)星人たちは、地球人ではない(当たり前)。言葉を話しているように見えるが、意味を知らずに反応し話している。彼らの実態は追って後で知ることになるが、彼らは人間より数段高速にコミュニケーションを行う能力があるらしい、そして瞬時にその前後関係を理解し、意味を解読できるのであった。
「ってものがパーテーっていうもんかのう?」(おちゃ)
「パーテーでなく、パンテーですよ」(タハ)
「ちがいますよ、パーティーですよ」(ゆうた)
「まずは自己紹介よ」
こうして、改めて自己紹介からパーティーが始まった。
「わたしは橘温子、24歳、派遣社員、恋人は目下(もっか)製造過程にあり・・・。父は木星の周回ステーションで所長として働いているわ。母親は家出中・・・」
<母は少し進歩的だったの・・・>

「家出ってなんじゃ?」(おちゃ)
「家を出て買い物すること」(はーと)
「家を出て外にいること」(かんべ)
「家出ってのは、家が嫌になって、出て行ってしまって、帰ってこないことを言うのよ」
「・・・・」(一同)
「それじゃ、おらたちみたいだべ」(タク)
「どこの言葉?」(一同)
「テレビで覚えた」(タク)
<情報はすぐ覚えるタク>

「ったくー」(一同)
「そうだよね。宇宙船が故障して、家に帰れないんだもんな」(ゆうた)
「わたしのナビが悪かったわ。ごめんね!」(はーと)
「そんなこと言ってないよ、ゴメンネ」(ゆうた)
「ともかくもじゃ、家には帰れんが、ここにはおもしろいものがたくさんある。わしは満足じゃよ」(おちゃ)
「タハハハハ・・」(タハ)
実際彼らの宇宙船は地球人のものとは構造が違う。それでも地球人類の築き上げた隕石防止の木星周回ステーションの探査に引っかかり、回避措置を取られ、宇宙船に異常をきたしてしまったらしい。温子はこのことをずっと後で知る。
「ふぅーん、大変だったんだー」
「わたしはピコ、リーダーよ」(ピコ)
「ボクは雄太、操縦士」(ゆうた)
「わたしはハート、ナビゲーター、木星の付近でナビ失敗して・・」(ハート)
<土星を超えると木星よ(ハート)>

「そんなこと言ってないよ」(ゆうた)
「おいらは用心棒さ。ここんとこ、かんべんしてよ」(かんべ)
「なにその変な言葉?」
「タクに教えてもらった。ここんとこって言葉。」(かんべ)
「たくー、でなんの用心棒するの?」
「おいらの仕事は、喧嘩じゃないよ。電磁波で敵をかく乱することさ。タクと一緒にハッキングなんかもね」(かんべ)
「ふーん?」
「あたいは占い師。あとであつこも占なってあげる。結構当たるわよ!」(いらこ)
「なんで占い師が最先端の宇宙船にいるの?」
「最後はハイテクはあてにならないからよ」(いらこ)
「いつだったか、どっち行こうって、いらこに占ってもらたっけ?」(ゆうた)
<いらこの占いによる航行ナビゲーション>

「ナビが壊れてね。鉛筆で倒れた方に行ったら正解だったわね」(ハート)
「えっへん。占いは正しいのさ」(いらこ)
「・・・・・」(温子)
「おいらはタク、女の子は苦手だけど、女の子の味方だよ。」(タク)
「おそらく今の地球じゃ、一番すごいプログラマだろうな?」
「バリーゲイツ(マイクロソフト創始者のビルゲイツの孫)やスチールジョブズ(アップル創始者スティーブンジョブズの孫)よりもすごいことは確かだな」(ランラン星人一同うなずく)
「えっへん、わしはおちゃ。といってもお茶目じゃないぞ。威厳があるのだ。なにしろこの宇宙船の長老じゃからな。えっへん」(おちゃ)
「・・・・・」(一同)
「わしの趣味はパンテーをすること・・・?」(おちゃ)
「えっ?」(一同)
「・・じゃなくて、パーテーをすることじゃよ。こよいはたのしいのう。こうしてビールとかいうお茶も飲んどるしのー」(おちゃ)
どこからかごみ箱の缶ビールの残りを集めて飲んでいるら。しい。
「おなか痛くならないの、そんな捨てられているやつ飲んで・・?」
「大丈夫者よ、わしらは想像のいきものじゃて、味はわかるが、本当は飲んでおらんでの・・」(おちゃ)
温子はその意味もわからずじまいだったが、おちゃがビールの飲むにつけ、自分もいっぱいいいかな?と冷蔵庫から冷えた缶ビールと、お茶のために杯を持ってきたのであった。
「さぁ、長老のおちゃさん、どうぞめしあがれ」
「・・おっとっとっと、サンキュー、サンキュー、サンキューべり抹茶、なんちゃって・・」(おちゃ)
<ダジャレ好きの長老おちゃ>

おちゃはご機嫌である。
「まだ、わたしがいるわよ。」(タハ)
タハが割って入った。
「わたしはタハ、タハッ!」
「あら、ごめんなさい。タハさんもいっぱいやる?」
「いただこうかしら、タハッ!」(タハ)
こうして初めてのパーティーは温子を入れ9名で行われ、温子の机の上は壮大なパーティー会場と化した。
「それにしても9人のパーティーにしては掃除の楽なパーティーね?」
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To be continued .... by Jiro
Ohishi